白黒トークン列伝【第十五話】選定された行進/Anointed Procession
白黒トークン列伝【第十五話】選定された行進/Anointed Procession
白黒トークン列伝【第十五話】選定された行進/Anointed Procession
選定された行進。
それは僕が1年かかっても解けず、いまだ解けていないパズルの最後の1ピース。


まず、下記を参照されたし。
http://kamitabamtg.com/2017/06/02/white_black_tokens/

当時、今よりも更に未熟だった僕はこのデッキの構成が1つも理解出来なかった(※0)。

※0:よく見ると、奇抜な部分以外は教科書に載せたいくらい模範的な白黒トークンだ。
   結構白黒トークンに詳しい人の作とお見受けする。

この際バントゥや黄昏に関しては多くは語るまい。
当時新しかったし、試したかったのだろう。

ちゃんとデッキ自体とのシナジーもあるし、記事内でも説明されている通りだ。
もしかしたらバントゥのアタックやライフロスで勝つ試合もあるかも知れないし、黄昏は確かにアグロだのミッドレンジを痛めつけれるように見える。


それよりも、選定された行進である(※1,2)。
こいつは人生そのもののように厄介な謎よりも謎だ。

※1:聖なるメサも大好きなので沢山語りたいが、今回の趣旨に外れるので割愛とする。
※2:あと、サイドの迫害も気になる。これってなんかのデッキへの常套手段なんだろうか。

以前も書いたがそもそも白黒トークンのキルターンは遅く、ブン回りでも6-8ターンを要するリストが大半かと思う。
そのためのハンデス?…あと、そのための単除去?みたいな仕組みなのだ。

そういった状況にも関わらず、多分選定された行進は最速4ターン目に出る。
しかも、その場合出たターン仕事をしない。
要するに……ええと、キルターンを更に遅め、デッキ自体の弱点を拡大する可能性があるのだ(※3)。

※3:もっと言うなら同盟者ギデオンや刃砦の英雄も4マナであり、そこを押しのけてまで使用したかった理由も気になる。

……と悪い部分だけ先に書いたが、フェアデッキ戦は超エキサイティング!な事が始まる。
苦花や聖なるメサ、リンリンと選定された行進が合わさり…結論から言うと対戦相手はトークンが喉に詰まって死ぬ。
そこまで言うと大袈裟かも知れないが、とにかく楽しい事にはなる。

ただ、先述した通りキルターンは低下するので、ただでさえ苦手なコンボデッキ戦が(特にメインは)絶望的になる。
……サイド後も有利そうにはパッと見は見えない。

とはいえ、まあまあ結果を残したデッキなんだろうし、パッと見や固定観念だけで判断してはいけないのだろう。
ドミナリアのカーンやテフェリーも、最初から強いと断言していた人は少ないし。


いずれにしても、こういった「よく知ってるデッキの未知の構成」を我々は生きていれば絶対にいつか目の当たりにする。
こういう時、僕はいつも(答えは得てして出ないが)「これは強い人が『お試し』で使っているのか」「強いカードが結果を残したと判断すべきなのか」「それとも対戦相手が攻撃の正体を掴めず『わからん死』したのだろうか」を考えて数日を過ごす(※4)。

※4:たいていは時代が答えを出す。


結果として、モダンでの選定された行進はアリなのだろうか。ナシなのだろうか。
この人はどういうデッキの運用で勝ったのだろうか。

わからん。

白黒トークンの使い手や研究者が、世の中に少な過ぎるのだ。


とにかく、選定された行進はスタンダードで結果を残した事を似通った生命/Parallel Livesに謝罪するべきだろう。
ちゃんと偉大な先人である彼に話をつけてから収録されたのだろうか。

オチは特にない。


お相手はtwelve01100でお送りしました。

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