白黒トークン列伝【第三十話】弱者の力線/Leyline of the Meek
弱者の力線は「弱者の一撃/BUMP OF CHICKEN」である。
けっして「格好良い弱虫/RADWIMPS」ではない。


「すべてのトークンを強化する」という、非常にシンプルかつ強力な効果の力線。
かのカルドセプトセカンドで「俺のクリーチャーは武術を身に付けている!」とかいう迷台詞があったが、この力線は名もなき弱者たちに武という名の護身の術を与え、サイズを+1/+1する。

その強化はトークンであれば敵にさえ及ぶ。
武芸の道は万人に平等であり、すべての者にその門戸を開くのだ。
相手が同型だった場合は迷わずサイドアウトである。

採用しているトークンデッキはとても少なく、僕の気付かないような弱点がどこかにあるのかも知れないが、アグロ型のトークンデッキの隠し玉である。
急報でさえ疑似的に「2マナ4/4瞬速、除去耐性あり」みたいな事になり、ぶっちぎりで頭の悪いゲームが開幕する。
もうこんな状態になると、普段は弱い「荒野の確保 x=2」とかでさえまあまあ強い。
「アンセム設置」という手間を要さず、0ターン目に出せば打ち消しも受けず、ついでにいうなら仕組まれた爆薬も突然の衰微も自然のままにも受けない。


弱点としては「初手以外で手札に来た時の弱さ」である。
とはいえゴミと言う程弱くはないので、もう「シェフェトの砂丘を起動しているのと大体同じだし…」と自分に言い聞かせてしまえば、そこまで悪くはない。
まだメリットのが勝るように思う。

ただし、ダブマリ後のトップにこやつがいたり、序盤のドロー時に引くと「消えろ!!!111!二度とそのツラ見せるな!!!!!11!111!!!!」くらいになる時はあると言えばある。
総じて不安定な能力であり絶対初手に来るとかは全然期待できないが、他の力線と違い必ずしもなくても勝負になる。


それよりも最大の弱点は「アンセム過多」である。
除去かトークン生成手段辺りを削らないと、ちょっと4枚もは入らないのだ。
無形の美徳抜いて入れたら本末転倒くさいし。

たとえば「土地、土地、力線、力線、コジ審、パス」みたいなハンドが初手だった時、これはキープするべきだろうか。

一見ブン回りルートにも見えるが、恐らくこのパターンでいくと「盤面に生物を出せず死亡」とかになりがちである。当然、何を引くかの運も相当あるが。
案外気軽に採用できるものの、メインの構成を細かい部分でいくらか変えてしまうため「デッキの様子がいつもと違う!」というのは良くも悪くも経験する事になるかも知れない。


戦を制するのは、いつの世も「天の運、地の利、人の和」であると言われている。
前述したような内容から、このカードは最もそれをプレイヤーに要求してくる。
使いこなせるかは現状わからないが、僕はもう少しこの力線を使用して経過を観察しようと思っている。


お相手はtwelve01100でお送りしました。

コメント

hanimaru
2018年7月27日22:44

先日はありがとうございました。
このカード面白そうですので何とか形にしたいです。1ターン目からオールインするタイプが合ってそうな気がします。

twelve01100
2018年7月27日23:02

使った感じ、確かにそれで合ってる気はしました。
僕も気付かなかったような発見が合ったら教えて下さいプリーズ。

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