白黒トークン列伝【第五十五話】思考囲い/Thoughtseize
白黒トークン列伝【第五十五話】思考囲い/Thoughtseize
白黒トークン列伝【第五十五話】思考囲い/Thoughtseize
「すべての夢は生命あふれた収穫だ。
 だけど私は、古ぼけて意味ありげで、
 何かに取り付かれたような夢が好きだね。」


以前「強迫/Duress」の回の時に少し触れたが、強迫は捨てられない物の幅が広く、コジ審は強カードを得てして捨てられない事から「序盤の立ち上がりをつまづかせる」のが近年の主な役割だ。
これらと比較すると思考囲いは「モダンのwill」と例えられるように一番何でも捨てれるハンデスである。


さて、僕はしばしば「すぐ今引きされるのでハンデスは飽くまで時間稼ぎ」とハンデスを捉える。

果たして本当にそうなのか。
加えて言うなら、本当に「何でも捨てれる必要があるのか」。
今回は素人考えではあるが確率論なども交え、つらつら仕事中に愚考した成果を記しておきたい。


まず相手の4積みのカードを1ターン目に捨てたと仮定して、相手がまったく同じカードを引く確率は3/53…つまり「≒1/18」だ。
有り得なくこそないが、可能性はかなり低いと見て問題はないだろう。


しかし、役割が同じカードが複数あった場合はどうだろう。


わかりやすい例で言うと緑トロン。

・森の占術/Sylvan Scrying
・探検の地図/Expedition Map
・引きたいと思っているトロン土地

と、(疑似的に)同じ役割のカードが3枚ある。
ここに先程の式を当て嵌めると、一枚ハンデスしたとして11/53…つまり「≒1/5」。
これも「今引きが有り得なくはないけど可能性は低い」状態であり、やはりハンデスした甲斐はまあまああるようだ(※1)。

※1:もちろんターン毎のドローや古きものの活性、彩色のドロー等を計算に入れていないので、もう僅かに今引き率は高いとは思う。


せっかくの苦手デッキの分析だし、更に別角度からも見てみたい。
トロンのハンドから「土地サーチとパワーカードのどちらを優先して捨てるべきか」。

一般的な緑トロンであれば、恐らく忘却石かウギンで白黒トークンを殺す事が出来る…彼らはだいたいトータル6枚(忘却石4のウギンは2と仮定)くらいだろうか。

そこに加えて「対処可能だけどやべーやつ」を加えて考えよう。
ウラモグ2、バリスタ2、ワムコ3、カーン4枚…11枚だろうか(※2)。

※2:実際はウラモグとカーンは最速でないならそこまで怖くはない気もする。また、ワムコはパスでどうにかしたり飛行でスルーしつつ殴って勝ったり出来るので本当に脅威か分からない。

こいつらはぶっちゃけ古きものの活性から余裕でどれかは出てくるので、それも加えると15枚。
本当に脅威なやつら6枚も合わせると21枚で、やはりヤバい。
ここから考えるに、だいたいは「脅威をどうにかするよりも土地揃えるのを妨害した方が無難」という一般論は正しい事が証明された気はする。


ちなみに私見だが同じ考察をアミュレットコンボに向けると…

コンボパーツ:護符と活性→計8枚
    脅威:いっぱい枚

こやつもマナ基盤を邪魔した方が無難そうだ。


逆にブリーチタイタンは…

土地加速:いっぱい枚
  脅威:タイタン4、突破4、スケシ2の計10枚

もしかするとフィニッシュ手段を捨てた方が早いのだろうか。
上記2ケースだけなら「ハンデスって、もしかしてコジ審だけでイナフ?」という結論も考えられたが、普通に相手によりけりなんだろうな。


ちなみに、その他のやつらは結構金太郎飴感あるので「その時一番ヤバそうなのを捨てる」で正解だと思いました(適当)。


「知識とは時に重荷となる。解放せよ。
 お主の恐怖を残らず私に解き放つのだ。」


お相手はtwelve01100でお送りしました。

コメント

はたらきばち
2018年8月30日1:43

最近、モダンでマルドゥパイロマンサーを使用している者です。UW control を相手にしていると至高の評決、ジェイス、テフェリー、青命令辺りの終盤戦で負け筋に繋がるカードを抜きつつゲームプランを立てられるので、思考囲いは強いなと実感してます。あと、他のデッキだとカンパニー辺りの「打たれたら負けるかも」というカードを抜けるので心強く思う瞬間があります。
ただ後半でトップデッキしたくないカードなのは間違いないので、仰る通りお相手と盤面次第なんでしょうかね。

twelve01100
2018年8月30日7:35

そうなんですそうなんです

コマンドとカンパニー、あとスケープシフト辺りかな
近頃のデッキは4マナがかなり強いっていう

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