白黒トークン列伝【第六十七話】天使への願い/Entreat the Angels
白黒トークン列伝【第六十七話】天使への願い/Entreat the Angels
白黒トークン列伝【第六十七話】天使への願い/Entreat the Angels
天使への願いは美しい。


白黒トークンは、なまじ半端に防御力がある事から「ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、ピンチの連続」みたいな時がある。

状況は劣勢。
手札はなく、盤面にはトップから無駄ヅモした土地がいくつも並ぶ。
神は我らを見捨てたもうた。救いはないんですか?


その時ふしぎな事が起こった。

プレインズウォーカーの体内のキングストーンが太陽のマナと反応したことで、トークン達は新たなる姿"天使トークン"に変化したのだ!(ウェイカッウェイカッウェイカッ…)
天に輝くは黒き太陽(ブラックサン)。これが奇跡だ。


……と、のっけから盛り上がってみたが、明らかに最初3ターンくらいのドローで引いちゃうと雑魚である(※1)。

※1:3ターン目のドローステップ段階では土地が2個しかないので、4ターン目以降のドローステップでないと「X=1」さえ発射出来ない。


初期手札が7枚と仮定して7+3ドロー。…なので、「≒10/60」→1/6くらいの確率でこれは起こる。
4積みならもっと確率は高い。
ちなみに、引いた時に白のダブルが出せなくて打てない場合も想定され、これもこれで恥ずかしい。

非奇跡時は「5マナ4/4」とか「7マナ4/4×2」だ。常識的過ぎて弱い。
もっとこう、構築戦というものは不条理なブッ壊れを対戦相手に押し付けるようでないと苦しいのが近代MTGだ。
9マナで「4/4×3」とかもちょっと強そうに見えるが、9マナまで伸びてるからには多分負ける寸前のような気もする(※2)。

※2:こんな事を言いながらも高まる献身/Increasing Devotionを未だに使ってるのが僕だ。理屈じゃないんです。


白黒のみのデッキでの奇跡は一見不可能そうに見えるが、地下世界の人脈/Underworld Connectionsとかを使えば絶対に無理という訳でもない。
別に手掛かりによるドローでも、ジェイムデー秘本でも交易所でも構わない。
ただし、いずれの場合もかなりヘビーコントロール路線に舵を切る事になるとは思う。
個人的には骨読み/Read the Bonesで積み込むのが一番好きなのだが、今時pauperでさえ骨読みって時代遅れ感があり、つらい。


ちなみに、少し考えればわかる事だが精神ジェイスや独楽を使ったような奇跡デッキと違い、白黒だと「いっぺん手札に来ちゃった奇跡」をトップに戻す手立てがない。

……と見せかけて、なくはない。
ヴェリアナや集団的蛮行、小悪疫などのディスカード手段と有毒の蘇生/Noxious Revivalの合わせ技だ。
いずれもトークンズに入れて入らない事はないし、単品でも悪くない性能だ。

だから、ぜひ白黒でも奇跡コントロールを…!と少し思いもするが、ターミナスで味方が弾けて混ざるので、ぶっちゃけ良し悪しだ。
もしかすると払拭の一撃/Banishing Strokeの方が丸いかも知れない。

範囲が丸いし、曲がりなりにもインスタントだし……


ちなみに、一応このカードに対応するであろう天使トークンは2種類ある。
画像2の方が通常版であり、僕は単純に好きだ。セクシーだが気品がある。
でも神聖な使いである筈の天使が、太ももまで出して良いものなのだろうか。
いいぞもっとやれ。

画像3の方がプロモ版。天使のような悪魔の笑顔だ。
事実、裏面がデーモンになっている。

この事なども含めて、発売前は「アヴァシンとグリセルは両面カード」という噂も一瞬だけ流れたが真っ赤なLIEだった。
当時はストーリーの嘘バレが多く、僕は結構それも楽しみに新セットを待ったりしたものである。


お相手はtwelve01100でお送りしました。

コメント

ふくろう@町田
2018年9月14日16:28

モダン白黒トークンを擦っているものです。
溢れる熱意に感動です、リンクさせて頂きました!

twelve01100
2018年9月14日17:47

熱意…考えてみれば、熱意があるのかも知れません(自己言及)

研究者が増えるのは喜ばしい事です、こちらこそよろしくお願いします。

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