白黒トークン列伝【第七十話】無私の霊魂/Selfless Spirit
無私の霊魂は美しい。


死してなお、利他の精神で戦う無私の聖戦士/Selfless Catharの死後の姿…と言いたい所だが、関係は不明。

無私の聖戦士は「自らを捧げなければ、我々は間違いなく蹂躙されます。 私の運命は同じ事なのです。」と自己犠牲というよりも脅威に対しての団結を訴えているが、僕が同じ立場なら「スレイベンの門に、山ほどの不浄のもの共の爪だ! これでも終末が近いことを否定するのか?」とか煽ってチャンプブロッカーを用意するのに必死になっていたと思う。


ともあれ、今夜は無私の霊魂の話である。
僕はこやつをEMN当時メインボードに2枚以上は差すようにしていた。

当時はコジレックリターンだの光輝の炎だの、アンガーだの紅蓮地獄だのを使う人が身近に多かったのだ。
何故かタイタンシフトや白日スケープシフトは近所で大流行していた。


ヴァラクートを使うデッキは、白黒トークンからしたら本当に面倒臭い。
例えば今のモダンでいう所のトロンや、ちょっと前のスタンダードいう所の副陽のように、戦いに「絶対の制限時間」がついてしまうのだ。
あまりモタモタして時間切れすると、チャージ料として命を支払う羽目になる。

近頃だと「ハンデスと忌の一掃で妨害しながら速やかな打点で終わらせる」という方向性にとりあえずの解答ながら辿り着いているが、当時は勝ち方が分からず試行錯誤を繰り返していた(※1)。

※1:もっと言うなら忌の一掃よりも神聖の力線の方が、他のデッキにも効いて偉い。


ハンデスに頼りきっても完全停止はしないだろうし、多少のライフゲインでは「ヴァラ×2と山×6」サーチの36点で即死してしまう。
というか緑タイタンがコンボ抜きにしても強い。

トランプルってなんだよ(哲学)。
常盤木落ちした以上、トランプル持ちは全部禁止になったりはしないんでしょうか。


……などという不満を抱えながら「とりあえず打点を邪魔されない事」という方向性からスケシをメタろうと考えていた時に、案として浮上したのがこのカードだった。
とにかく当時のスケープシフトの白黒トークンへのサイドといえば「全体火力」、次いで「ベイロスや機を見た援軍」。あとは自然の要求/Nature’s Claimだろうか。
それら全てをスルー出来るカードであり、ビートダウン戦でもワンチャンありそうなやつだった。

ただ、結果としては「強いけど枠を使う程だろうか」くらいの性能止まりだった。
むしろ管区の隊長とかみたいなオフェンシブ札とか、潮の虚ろの漕ぎ手みたいな小器用なやつとかを採用していても良かったのかも知れない。
案外白黒トークンにおける"熊"生物は(玉石混交だけど)色々ある。

ちなみに、一番無私の霊魂が刺さったのはコントロールだった。
考えてみれば青白コンなんかは実質「打ち消しの入った除去コン」なので、これで詰む事はある。当時は残骸も終末も採用率低かったし。
そうでなくても、フライヤーが増えるとPWが殴られ死ぬシチュエーションは増える。



最後にFTである。
「どのような時でも、分け与えられるものがまだある。」

それは僕の場合、このカードの白黒トークンでの使用感という情報だ。
たいして書けてないけど。


お相手はtwelve01100でお送りしました。

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