白黒トークン列伝【第七十七話】ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey
白黒トークン列伝【第七十七話】ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey
不敬の皇子、オーメンダールは美しい。


スタンダードならまだしも何故、彼が一部の白黒トークンのリストで採用されているのか僕は不思議だった。
生物5体と土地1個を犠牲にしてダメージは9点である。6マナ近くもかかる。
それだけの準備を要しながら、流刑への道でも即オチ2コマと化す。

考えてみて欲しい。
生物が5体もいるならば、何かしらのサイズアップ手段で10ダメージだ。

もっと言おう。
真面目ソリンならば、より少ない犠牲で10ダメージと10ゲインだ。
回復こそしないが刃砦ならば17ダメージである。
これは一体どういう事なのか。

まず「流刑への道に弱い」と書いたが、逆に言えばパス以外には結構強い。
横並びした小型生物連中と違い、全体火力や全体破壊を受けても平気な顔をしている。

……だから、その終末と残骸の漂着を捨ててくれ。その術はオレに効く。
地味に残響する真実もヤバい。


他の良さを挙げると、パワー9点のガルガドン級大型航空戦力を突然用意出来る事である。
サイズアップ手段がなければ5体のトークンは所詮5ダメージでしかないかも知れないが、それを9点まで増やせる。

ウェストヴェイルは土地なので相手によっては触りづらい場合もある。
あるいはランドセットから即変身という手もあるだろう。

絆魂がある事から、相手のクロック量によってはノーガードで打ち合うのも良いかも知れない。
先に根負けするのは大抵の場合、対戦相手の方だろう。


とはいえ過信は出来ない。
昨夜の記事でも触れたが「大きな生物が一体待ってるだけでは、横並びの相手を止めきれない」というシチュエーションだって確実に存在する。
劣勢中の劣勢の時には別のカードの方が断然強い、なんて事はあり得る。


一応、ウェストヴェイルの修道院はトークン生成の能力を持っている。
しかしアド取り合戦を制する程の激しい能力ではなく、個人的には「生成能力があったからコントロールに勝てた」とか「生成能力があったからミッドレンジに勝てた」なんて事は一度もない。

しかも、コントロールは苦手なトロンを殺すためにメインから土地攻め手段を持っている場合も多い。
オーメンダールが降臨する前に、廃墟の地や広がりゆく海を受ける場合がほとんどではないだろうか。
まあ「乱脈な気孔のちょっと弱いの」くらいに思っておけば、活躍した時に普通以上のラッキー感を味わえる事だろう。


……などと結構扱き下ろしたりもして説明したが、基本的には僕はデーモンや天使が好きだ。
オーメンダールを初めて見た時は感動した。

しかも、彼はウィゼンガーなどと同じく「色マナの要らないデーモン」という神秘的な存在なので、赤単だろうと青単だろうと自らを信じ命を賭してくれた仲間には、信仰の種類を問わず力を貸してくれる。

考えようによっては「信じるものしか救わないせこい神様」と言えなくもないが、信じた者さえ救わないよりは明らかにマシだ。
しかも不必要に身長がデカいのも、女神転生のボスキャラみたいで好感が持てる。

近頃はデーモンは天使と並び「ストーリー上のかませ」みたいな扱いが多くなっているが、これからも色々なデーモンが収録されて活躍して欲しい。


お相手はtwelve01100でお送りしました。

コメント

しょ
2018年9月28日15:20

もうご存知のことかとは思いますが、一応メリットを上げておくと、
・除去をフィズらせた上で大型クリーチャーを出せる
・もみ消し系でしかカウンターされない
・土地枠に生成枠を組み込める
って点はありますねー。

ただパスされてクソァ!(笑いましたw)な場面が多々あるでしょうがw
赤黒除去を弾きやすく、強化手段無しでも常盤木4つ持ってるって強みはあるんじゃないでしょうか。
自分もデーモンや天使大好きです!個人的には魂獄の悪鬼・責め苦の伝令あたりがとても…!

twelve01100
2018年9月29日18:28

>しょ さん
実際「横並びとは別の軸での除去耐性」ってのは本当の所なんでしょうね。
土地枠に仕込める武器として見ても、そこまで悪くない気もしますし。

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